化粧品成分を知る

界面活性剤とは?化粧水に入っているけど大丈夫?

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かずきち

かずきち

メンズ美容メディアPEPEPEMEN/ペペぺメン編集者。30代/子供2人/ 20代に蓄積された肌のダメージを後悔。でも同じような思いを若い男性にはしてほしくない。10年後も若くてぴちぴちな肌を保ち続けてほしいため、メンズコスメ開発を決意。 肌の悩みや、スキンケアについて配信していきます!

メンズの中でもよく使われる『化粧水』
お肌に悩まれる方は特に成分を気にされるはず。
『界面活性剤』は一度は耳にしたことはあるかと思います。

化粧水に含まれている界面活性剤で肌が荒れるのではと思っています。

食器用洗剤などにも使われている成分であり、顔につけるとなるとあまり良いイメージが無いかと思います。

先に申しますと、界面活性剤の中にも比較的肌に低刺激なものもあります。

それに口に入れても安全なものまであります。

今回の記事を参考にして、界面活性剤=危険なものというイメージを無くしていただければと思います。

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化粧水に含まれる界面活性剤は肌への刺激がほぼ無い

基本的に化粧水に含まれる界面活性剤は、刺激が無いと考えてもらって大丈夫です。

ではなぜ、化粧水を肌につけたときに刺激が起こるのでしょうか?

それは、肌本来のバリア機能の低下や、その他ベース成分や保湿剤、防腐剤などが関係していると思われます。

実験結果でも、化粧品で使われる界面活性剤は「高濃度でもほぼ肌への刺激が無いものが多い」と明らかになっておりますので、ご安心ください。

界面活性剤はなぜ肌への刺激があるのか

高濃度ではほぼ刺激がないとはいえ、肌への刺激はゼロではありませんので、ここでは『なぜ刺激となるのか?』について詳しく解説していきます。

界面活性剤による肌への刺激は、

  • タンパク質変性
  • イオン結合の切断

この2つの力によって起こり、また、肌へ与える刺激もこれらの力によって変わります。

タンパク質変性による肌への刺激とは

タンパク質変性(=性質が変わる)によって、肌への刺激が起こります。

肌はタンパク質でできており、多くの化学結合で構成されております。

  • イオン結合
  • 水素結合
  • 疎水結合
  • S-S結合

これらによって構成されており、これらの結合を切り離すことによって変性作用=肌への刺激が起こります。

界面活性剤は、

このように水になじみやすい性質(親水性)と、油になじみやすい性質(疎水性)を併せ持っておりますので、もともと水素結合と疎水結合を切り離す作用が備わっています。

ですから、どんな界面活性剤でも親水性と疎水性を併せ持つため、少なからずタンパク質変性(=肌への刺激)を持つ力はあるということです。

そして、このタンパク質変性の力、すなわち肌への刺激力を左右するものが、イオンと呼ばれる物質となります。

イオンによって肌へ受ける刺激が左右される

界面活性剤は4種類に分けられることができ、

  • (+)陰イオン界面活性剤
  • (-)陽イオン界面活性剤
  • (+-)両性界面活性剤
  • 非イオン界面活性剤

この4種類となります。

一般的な刺激の強さは、

  1. (+)陽イオン
  2. (-)陰イオン
  3. 両性
  4. 非イオン

といわれております。

見ていただくと分かる通り、イオン性を持つほど刺激が強くなる傾向があります。

つまり、イオン性があるほどイオン結合を切る力があり、よりタンパク質を変性しますので、その分強い刺激となります。

なぜ、イオン性を持つほど刺激が強くなるのでしょうか?

すごく深堀されて感心します。

陽イオンや陰イオンに刺激があるのは皆さんご存じですが、なぜイオン性があるほど刺激が強くなるのか?について知っている方はそういないと思うんですよ。

専門的な要素は入れずに、分かりやすく解説しますね

中学校で習ったかと思いますが、イオン結合とは『陽イオンと陰イオンの間にある静電気力による結合』のことです。

タンパク質もプラス(+)とマイナス(-)のイオンが存在し、イオン結合で構成されています。

※ボールペンでサラッと書いたのですごくアンバランスな図解となりましたが、このようなイメージです。汚くてすみません(^^;)
図では分かりやすくNaとClで書いておりますが、お肌はもう少し複雑な構造です。

そこに、

  • (+)陰イオン界面活性剤
  • (-)陽イオン界面活性剤

によって、結合している物質を切り離すことができるので、その分タンパク質を変性することができる、すなわちイオン性を持つほど刺激の強い界面活性剤となります。

磁石のプラスがマイナスを引き寄せる、またはその逆と同じイメージです。

イオン結合は水素結合よりも強い結合をしていますので、プラスやマイナスの電位が触れてもそう簡単に切れません。

ですので、陰イオンだから陽イオンだからといって、必ずしも結合が切り離させる(=肌への刺激がある)ってわけでもないんです。

 

両性界面活性剤は、プラスとマイナスを持つため中和によりイオン結合に作用しないため比較的刺激が弱いといわれております。

しかしながら、中性溶液であればそのまま依存しますが、酸性溶液またはアルカリ溶液になると、陽イオンや陰イオンへの性質になり、イオン結合に関与するため、その分刺激にも繋がってきます。

非イオン界面活性剤はイオン性を持たず、イオン結合に関与しないため、肌への刺激はほぼないといえるでしょう。

良く聞く、シャンプーに配合されている『ラウリル硫酸』は陰イオンであり、とても強いタンパク質変性作用があるので、頭皮が敏感な方にはあまりお勧めしていません。

また、石けんも実は界面活性剤なのですが、洗浄力が強めなので、敏感肌や乾燥肌の方にはちょっと刺激が強いかなと思います。

結論:化粧水の界面活性剤は安全

化粧水に関しては、主に『非イオン』が使われていることが多いので、まずはご安心ください。

また、陰イオンでも陽イオンでも低刺激のものは多く存在しますので、選び方や詳細は別の記事で詳しく説明しますね^^

ちなみに、食品の『マヨネーズ』はレシチンと呼ばれる天然界面活性剤によって、油と水を混ぜています。

つまり、中には超安全なものもあるということです。

食品で安全なのはこのレシチンくらいですかね。

化粧品に含まれる界面活性剤は、安全ですので、これからも安心してご使用ください^^

最後までお読みいただきありがとうございました。

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